インプラントに歯が乗りました!
にじの森歯科クリニックで最初にインプラント治療を受けていただいた患者さんです。
歯根破折が原因で抜歯になりました。
歯を作る方法はブリッジ(両隣の歯を削ってつなげる)、義歯(取り外し式の入れ歯)、インプラント(歯に人工歯根のネジを設置し、歯を乗せる方法)を提示しました。
または、咬み合わせが崩れていくことを承知で何も処置をしないという選択肢もあります。
この患者さんは健康に対する意識が非常に高い方で、他の歯へのダメージや今後の生活の質の確保を優先して考え、インプラントを選択されました。
抜歯待時インプラント処置を行い、約2ヶ月経過を観察しました。
口腔内所見、レントゲン所見でも問題なく経過したため、予定通り2ヶ月目で上部構造(インプラント上に設置する歯)の製作を開始。
約3ヶ月でインプラントによる咬み合わせが出来上がりました。
写真上がアバットメント(インプラント本体の上に設置する土台の部分)を設置したところです。
ジルコニアで作製することで、清潔性、審美性の高い上部構造が設計可能になります。
写真下が上部構造(歯の冠)をセットしたところです。
今回はジルコニアセラミックで作製しました。
セラミックは口腔内最近の付着が非常に少なく、見た目の美しさだけでなくインプラントの生存に大きく寄与すると考えています。
今後は定期メンテナンスに移行し、ご自分の歯と同様にインプラントも長持ちするように維持していきます。
インプラント治療も歯周病の治療も、治療が終わったら「ハイ、さようなら」ではダメですよ。
これまでに
「歯医者に見せない ➡ 悪くなる ➡ 治療する」
ときて、やっと終わった〜♫で最初に戻ったら、意味ないですよね?
通院していたときの労力、時間、お金を考えると、もう一度同じことをしたいとは思われないのではないでしょうか。
21世紀の歯科治療は「予防」と「メンテナンス」だと考えています。
さっきの流れに足して 「歯医者に見せない ➡ 悪くなる ➡ 治療する ➡ メンテナンスで維持する」
が、これからのゴールデンスタンダードだと思います。