前歯の治療は目立ってはいけない

9月をもちまして、にじの森歯科クリニックは開院6周年を迎えました。

スタッフの成長に支えられ、たくさんの治療を行ってきました。

近年、ドクターの努力だけでは難しい

◉予防歯科

◉小児治療と小児矯正治療

◉滅菌消毒管理

の3点が劇的にレベルアップできました。

1年前に掲げた目標が達成できたこと、嬉しく思っています。

◉「予防歯科」については、

患者さんを担当する歯科衛生士を毎回同じスタッフにすること

口腔内写真や細菌の染色で患者さんが目で見てわかるように説明すること

医院で清掃して終わるのではなく、患者さんのセルフケア指導に比重を置くこと

データを蓄積して変化を見逃さず、患者さんにも見てわかるようにすること

などが実現できています。

◉「小児治療と小児矯正治療」については、

保育士との連携で治療対応できる患児の幅が広がったこと

なぜ虫歯になるのか、どうすればならないようにできるかを指導することに重点を置くこと

自院で治療できるように患児の治療訓練を行えること

経過観察や抜歯に頼らない小児矯正を行うこと

小児矯正のスタート時期を4歳程度からと早めることができたこと

小児矯正の治療費をより低くしやすくなったこと

などが実現できています。

◉「滅菌消毒管理」は、

厚生労働省の求める「滅菌の体制」を満たし、施設基準をクリアーしていること

歯科用ハンドピース45本以上と患者毎に器具を交換できる余裕を在庫していること

ハイレベルの滅菌機を設置していること

本来使い捨てである器具・材料を使いまわさないこと

スタッフが自分の家族や自分自身の治療を受けれるレベルにすること

などが実現できています。

ドクターの診療技術は、自己研鑽と拡大鏡などでどうにでもなります。

が、こういった重要事項はスタッフ意識の向上、医院の総合力と言えます。

今後もレベルアップに励んでまいります。

さて、今回の症例です。

前歯の根の部分に炎症があり、ずっと悩まれていました。

歯科に苦手意識が強く、長年放置されていました。

根管の再治療はマイクロスコープを使用し、問題なく完了。

ただ、前歯の特徴に癖がありすぎて、被せ物を作るのが非常に困難でした。

SHOFU DENTAL DIGITAL CAMERA

治療後です。

前歯の縞模様、グレーがかった色味、根元の強いグラデーションなど。

元はセラミッククラウンがセットされていましたが、まったく合っておらず、コンプレックスに感じられていたそうです。

SHOFU DENTAL DIGITAL CAMERA

治療したのはこの歯です。

10年間タッグを組んでいる歯科技工士の先生と作りました。

にじの森歯科クリニックに直接来院してもらい、患者さんとドクターと3人で色・艶・形の相談を行いました。

ここまでのクオリティーがでれば、コプレックなんて吹っ飛びます。

先日4ヶ月時点の経過を拝見しましたが、異常なく、

「口を開けて笑うことに抵抗がなくなった」

「違和感がなさすぎて、逆に治療をしたことを忘れそうになるのが怖い」

とのことでした。

歯の根はあまり残っておらず、強い歯ぎしりをお持ちなので就寝時マウスピースの装着をオススメています。

毎日かかさず装着され、逆につけないと落ち着かないそうです。

審美治療のページにも詳しく書いていますが、

前歯の治療は、いかに治療したことをわからないように作れるか

患者さんと歯科技工士との連携を取れるか

見えない根の内部まできちんと治療できるか

を大切に行っています。

こういう記事を出すとハードルが上がりますが、

型とって技工士に丸投げして、できてきたヤツをくっつけて終わり!

ではいかんのです。

こういうところ、こだわっている歯科医院です。

では、今後ともにじの森歯科クリニックをよろしくお願い致します!

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