被せ物の金属が歯茎に与える悪影響(金属vsセラミック)

いつも暑い中ご来院いただきありがとうございます!

4月から新規のご来院が増えておりまして、

休日出勤で残務処理中の院長です。

でも診療は手抜きにならないよう、

丁寧に顕微鏡で処置させていただいております。

疲れます!

ありがたい疲れです(笑)

Drだけでなく、歯科衛生士も

顕微鏡を使って処置を行っています

自慢のスタッフ達です。

さて、久しぶりの更新となりました。

今回の症例です。

PICT0690のコピー

前歯のすきっ歯と傾きが気になるとのご相談。

左3番目の歯は少し欠けていますね。

「メタルボンド」という被せ物をされています。

金属の型の上にセラミックを貼り付けた被せ物です。

Dr的に気になるのは、歯ぐきの変色。

上下の歯ぐきの色味、違いますね。

しかも上の歯ぐき、前歯のキワの部分が暗く変色しています。

原因は大きく3つ。

1)被せ物が歯に綺麗に適合していない(段差がある)

ための炎症

2)金属を使っているので、金属の暗い影が歯ぐきの内部に

透けて見えている(メタルシャドウといいます)

3)噛み合わせが合っていないので

負担がかかっている(だから真ん中が空いている)

さて、どのように変わっていくでしょうか。

まずは現状の説明と、症状の原因を説明。

適切な仮歯に置き換えて、症状が改善するのを確認します。

PICT0037.jpg

プラスチックの仮歯にしているところ。

初めの写真と比べ、歯ぐきの色味が全然違いますね。

歯の形とお色味については、

歯科技工士の先生に同席していただき、

患者さんと3人で打ち合わせを行います。

今回は元よりも白い色をご希望されました。

個人的には、もっと落ち着いた色の方が好きですが…

PICT0115のコピー

セラミックの被せ物に反映させてフィニッシュです。

ジルコニアの型にセラミックを盛り付けた

「ジルコニアセラミッククラウン」を使用。

歯ぐきの色味、いかがでしょうか?

3

同じカメラで撮影(もちろん設定も同じ)してます。

保険外診療というのは、

「セラミックを使うから高額」

なのではありません。

いかに歯と適合良く合わせるか。

歯ぐきに調和させ、炎症を起こさせないか。

結果として、健康で美しく仕上げるか。

そのために「Drの時間と技術+歯科技工士の報酬」

というコストをかける。

そのための保険外診療だと考えています。

べつに「セラミックという材料が高額」

というわけではないのですよ。

保険治療の銀歯も、かなり高価な金属ですから。

ただし、この金属が生体に優しいとは言えません。

世界的に見て銀歯を使う国は少数派と言われています。

お口の健康に対する価値観は患者さんそれぞれです。

にじの森歯科クリニックでは保険治療でも

全て顕微鏡で治療を行います

ただ、同じようなお悩みの方がいらっしゃれば、

お電話いただければと思います。

治療方針、治療方法で結果が大きく変わります。

にじの森歯科クリニック  096−339−8118