小児矯正
大切なお子さんの明るい笑顔のために
子供の歯並びの異常
現代では10人に7人の子どもが歯並びに異常をもつと言われています。たとえば叢生(そうせい:歯の大きさに対して顎に歯が並ぶ広さが足りず、歯並びが重なってしまうこと)の子どもは全体の40%と言われています。
まずは我が子は大丈夫か?とチェックされることをお勧めします。
歯並びによる悪影響
ご両親はまず歯列不正(歯並びの乱れ)による見た目を気にされると思います。実は、問題は見た目だけではありません。歯列不正の原因である筋肉の発育不良は顎の骨の成長を遅らせ、顔の形にまで影響を与えます。
歯並びや筋肉の弱さによる問題
- 口元の見た目の悪さ(歯並び)
- 顔の筋肉(表情筋)の成長が劣るので、締まりのない表情になる。
- ポカン口、への字口、力を入れないと口を閉じることができない。 などなど…
お口の清潔さの問題
- 歯みがきが難しいので、細菌が繁殖しやすいことから虫歯、歯周病のリスクが増加する。
- 口臭がする。
咬む力の弱さによる問題
- 咬む力を歯並びが受け止めにくいので、食事がしにくい(しにくい状態を当たり前と思う)
- 食事のしにくさは全身の発育に影響を与える。
- 食いしばりしにくく、体に力が入りにくい。
- 咬み合わせの乱れによる体の軸の歪みが出てくる。 などなど…
歯並びが悪くなった原因を見つけます
”なぜ、今の状態になったのでしょうか?”
このことを考えずに、矯正装置で歯並びを改善しようとしても、上手くいかないかもしれません。原因を除去しないと、矯正治療の効率が悪くなったり、治療後の後戻りが起こります。結果的に治療期間が長くなったり、費用がかさんでしまいます。
歯をならべはじめる前に、「なぜ今の不正な状態になったのか」を診査診断して原因を除去するための対策を考えます。
歯列不正の原因の例
不適切な食生活
食事を咬まない。食事のときに飲み物で食事をよく流し込む。柔らかくて咬まずに済む食べ物が多い(冷凍食品、インスタント、麺類など)、間食が多くて食事の量が少ない。 などなど…
虫歯
虫歯で歯が欠けてしまうことで、歯の大きさが変わり並びが悪くなります。
悪習癖
悪いくせによることも多くみられます。例えば指しゃぶりによって前歯が出っ歯になったり、前歯が咬み合わなくすいた状態になることがあります。
口呼吸
鼻炎などが原因で口呼吸の悪い習慣が身についてしまうと、前歯が混み合ったり、出っ歯になってしまいます。
小児矯正のメリット・デメリット
「子どもの矯正はいつ始めたらいいですか?」
にじの森歯科クリニックでの答えは、「できるだけ早く始めましょう」です。
大人になってからの矯正よりも、子どもの矯正治療のほうがメリットが大きいと考えています。
小児矯正のメリット
- 治療費が比較的安い。
- 永久歯の抜歯を避けることができる。
- 痛みが少なく、違和感も小さい。
- 思春期や大人になってからの矯正治療はルックスや通院時間などの問題が大きい。
- 悪い癖の改善ができ、骨格的な異常への悪化を防止できる
小児矯正のデメリット
- 子供本人のやる気がないと治療困難。
- ご家族のしっかりしたサポートが必要。
小児期に矯正治療を行うことは、メリットが大きいと考えています。逆に、中学校以上になると部活や思春期、受験などの障害がでてきます。成人してからも仕事や恋愛から矯正治療に二の足を踏むでしょう。
ですから、いつやるかと聞かれれば、早く始めて子供のうちに終わることをお勧めしています。
小児矯正の治療方法
治療方法は大きく3通りに分かれます。
装置による歯の移動
さまざまな装置を使い、小さな歯並びを拡大したり、歯をきれいに整列させます。丈夫な固定式装置や、やわらかくて扱いやすい装置を選んでいますので、破損などのトラブルが起こりにくく、歯をしっかりと移動させることができます。患者さんの年齢や性格、歯並びの状況に合わせて装置を選択していきます。
運動訓練による対応
成長不足の原因になっている筋力(顎から表情筋まで)の力を強化します。根本的な治療にもなりますので、大切な治療です。治療期間の短縮や、歯の移動後の後戻りの防止に重要ですので、積極的に取り組んでいただきたい項目です。
悪い癖を除去する
”指しゃぶり”や”口呼吸”など、歯列不正の原因となる悪い癖を発見して直します。簡単な器具を使用したり、ご両親からの指導で対応します。癖が抜けないと、やはり思うように治療が進まなかったり、後戻りを起こします。
矯正治療の料金
- 矯正相談
- 無料
検査を含まない矯正についての相談です。歯列不正の有無、矯正治療の必要性から、矯正治療に関する詳しい説明をいたします。
- 反対咬合・過蓋咬合の早期矯正治療
- 7.5万円(税込8.25万円)
精密検査(模型、レントゲン)、治療計画、装置代まで含みます。
目的:将来の歯並びを悪くするきっかけの咬み合わせを早期に改善し、悪い癖を直すこと
治療範囲:未就学児(6歳程度まで)を対象に、主に機能性の反対咬合(うけ口)、過蓋咬合を改善すること、悪癖(主に口呼吸、舌癖)を改善すること
使用する装置:ムーシールド、リンガルアーチ、マルチファミリーなど
- 1期矯正治療
- 27万円(税込29.7万円)
精密検査(模型、レントゲン)、治療計画、装置代まで含みます。
目的:子供の矯正治療として、顎と歯並びの健康な成長を促進し、悪い癖と習慣を改善すること
治療範囲:前歯4本が綺麗に並ぶこと、第1大臼歯(6歳臼歯)が綺麗に咬み合うこと、歯並びに影響する悪い癖(特に口呼吸)を直すこと
使用する装置:歯列拡大装置(スケルトン装置)、前歯部マルチブラケット、マルチファミリー、リンガルアーチ、床装置など
- 装置調整、指導、観察
- 3千円(税込)※同月2回目以降 1千円(税込)
◎小児矯正歯科治療の参考症例
・前歯が狭くて並ばない
・反対咬合(未就学児の受け口)