小児の早期矯正

早いもので、今年ももう年末になってしまいました。

オープン当時に来院してくれた子供たちが1〜2歳くらいだったのに、

もう小学生になっていたり。

前歯が抜けてきて、歯並び相談をする時期になったり。

自分の加齢を実感する院長です。

さて、久しぶりに小児矯正の記事を書いてみます。

診療の頻度としては、小児矯正は毎日かなりの人数を担当しています。

あまり記事にしていませんが、審美治療より多いです。

患児は10歳の女児です。

小さい頃から指しゃぶりの悪癖があり、

お母様と相談しながら苦いマニキュアを塗ったり、指しゃぶり防止の絵本を読ませたりして対応していました。

しかし、口呼吸による唇のサポート不足も生じ、目立つ出っ歯になってしまいました。

SHOFU DENTAL DIGITAL CAMERA

10歳になり、女子力的に本人も気にし出して、本人から自発的に治療希望がありました。

いくつかの治療オプションの中で、今回は筋機能訓練装置として「マルチファミリー」という装置を選択しました。

こんな感じのマウスピース型の装置です。

同じような装置で「マイオブレース」とか「プレオルソ」とか色々あります。

マルチファミリーは予防歯科先進国のフィンランドで生まれた装置で、モリタという日本で一番大きな歯科メーカーが取り扱っています。

装着は毎晩の就寝時と、日中に1〜2時間をお願いしています。

さて、どう変わったでしょうか。

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ビシッと改善しました!

治療開始から約6ヶ月時点です。

本人曰く、姿勢が良くなって小学校の先生に褒められたそうです。

口唇閉鎖を促し、口呼吸から鼻呼吸への改善が起こるため、猫背が改善しているものと思われます。

この結果にはお母様も「ニッコリ」です。

治療費用は小児早期矯正治療として75,000円(税抜、検査費用込み)です。

もっと複雑な治療になると1期矯正治療となりますが、この程度であれば小児早期矯正として改善可能なことが多いです。

もし早期矯正治療で改善が不十分な場合、75,000円を1期矯正治療費用から差し引いて移行することも可能です。

あるいは、早期矯正治療の範囲内でできる限りのことを、というご要望にも対応いたします。

ちなみに、見た目だけではなく咬み合わせもしっかり改善しています。

あおりの写真だと、前歯の出っ歯間の改善がよくわかりますね。

にじの森歯科クリニックでは、小児矯正を積極的に勧めています。

小児矯正の目標は、

・できるだけ抜歯を避けた矯正治療

・歯を並べるだけではなく、原因となった悪い癖を改善する

・口だけでなく、顔つきや呼吸、姿勢まで改善できればベター

と考えています。

冬休みからの小児矯正治療スタートは取り掛かりやすくオススメです。

ご相談はお気軽に「歯並びの相談をしたい」とお電話ください。

にじの森歯科クリニック 096−339−8118