神経が死んで変色した歯のホワイトニングができる!

他院の矯正専門医にて矯正治療後に、前歯の色が変色してしまった患者さん。

矯正専門医の説明によると、

「歯の変色はおそらく神経が死んでしまったためでしょう」

「原因は不明です」

「矯正治療が原因ではないと思います」

「ウチでは治療できないので、他の歯医者で相談してください」

と言われたそうです。

レントゲンでは虫歯も歯周病もなく、外傷の心当たりもないそうです。

うん。

矯正治療が原因っぽい気がしますけど、専門医の先生が違うというのならそうなんですかね〜??

まぁ、起こってしまったことをやんや言ってもしかたなし。

今大切なのは、いかにして歯にとって低ダメージで審美性を回復するか、です。

今回提示させていただいた治療方法は2つ。

①歯の内部からホワイトニングを行う方法。

②セラミック治療で隣の歯に合わせた歯を作ってしまう方法。

キレイに矯正治療が終わった直後で、しかもお若い女性の患者さんでした。

長い人生、できれば前歯のダメージは最小限にしてあげたいと考えました。

相談の結果、今回はまず①を試して、結果に満足いかなければ②に移行することで同意を得ました。

PICT1643.jpg

術前の状態です。

ご来院当時は全くの未処置状態。

神経の生き死にを確認するテスト(電気歯髄診)では反応なし。

虫歯どころか、治療後も一切なし(拡大鏡にて確認)

きちんとした神経治療を行った後、ホワイトニングを行いました。

RIMG2703.jpg

別のカメラで撮影したので、ちょっと写りが違いますが。

歯の内部に私が調合した薬剤を入れ、2週間後です。

しっかりとキレイに白くできました。

後戻りを考慮し、ややオーバー目に白くしています。

この治療は患者さん自信がすごく体感できるので、綺麗になったことをとても満足していただけました。

今回の治療の良かった点は、

①歯へのダメージを最小限にできたこと。

 →神経治療のために歯の裏側に小さく穴を開けただけ。もちろん拡大鏡治療で。

②短期間で治療が完了できたこと。

 →神経治療からホワイトニングまで約1ヶ月。

③セラミック治療よりも治療費をかなり抑制できたこと。

 →オールセラミック\75,000 に対して ホワイトニング\20,000

④もともと自分の歯なので、白くさえできれば審美性は間違いないこと。

 →セラミック治療による完全な再現は非常に高難易度です。

もちろんセラミック治療のほうが適切である場合もあります。

審査の上で、患者さんと相談して治療方法を選択して頂いています。