神経が死んで変色した歯のホワイトニングができる!
他院の矯正専門医にて矯正治療後に、前歯の色が変色してしまった患者さん。
矯正専門医の説明によると、
「歯の変色はおそらく神経が死んでしまったためでしょう」
「原因は不明です」
「矯正治療が原因ではないと思います」
「ウチでは治療できないので、他の歯医者で相談してください」
と言われたそうです。
レントゲンでは虫歯も歯周病もなく、外傷の心当たりもないそうです。
うん。
矯正治療が原因っぽい気がしますけど、専門医の先生が違うというのならそうなんですかね〜??
まぁ、起こってしまったことをやんや言ってもしかたなし。
今大切なのは、いかにして歯にとって低ダメージで審美性を回復するか、です。
今回提示させていただいた治療方法は2つ。
①歯の内部からホワイトニングを行う方法。
②セラミック治療で隣の歯に合わせた歯を作ってしまう方法。
キレイに矯正治療が終わった直後で、しかもお若い女性の患者さんでした。
長い人生、できれば前歯のダメージは最小限にしてあげたいと考えました。
相談の結果、今回はまず①を試して、結果に満足いかなければ②に移行することで同意を得ました。
術前の状態です。
ご来院当時は全くの未処置状態。
神経の生き死にを確認するテスト(電気歯髄診)では反応なし。
虫歯どころか、治療後も一切なし(拡大鏡にて確認)
きちんとした神経治療を行った後、ホワイトニングを行いました。
別のカメラで撮影したので、ちょっと写りが違いますが。
歯の内部に私が調合した薬剤を入れ、2週間後です。
しっかりとキレイに白くできました。
後戻りを考慮し、ややオーバー目に白くしています。
この治療は患者さん自信がすごく体感できるので、綺麗になったことをとても満足していただけました。
今回の治療の良かった点は、
①歯へのダメージを最小限にできたこと。
→神経治療のために歯の裏側に小さく穴を開けただけ。もちろん拡大鏡治療で。
②短期間で治療が完了できたこと。
→神経治療からホワイトニングまで約1ヶ月。
③セラミック治療よりも治療費をかなり抑制できたこと。
→オールセラミック\75,000 に対して ホワイトニング\20,000
④もともと自分の歯なので、白くさえできれば審美性は間違いないこと。
→セラミック治療による完全な再現は非常に高難易度です。
もちろんセラミック治療のほうが適切である場合もあります。
審査の上で、患者さんと相談して治療方法を選択して頂いています。