セカンドオピニオンとマイクロスコープ

最近またセカンドオピニオンの患者さんが増えてきています。

「本当に抜歯しないといけませんか?」

「何回も通院しているのに良くならない、ついに腫れてきた…」

「他に治療方法はないんでしょうか?」

以前にも書きましたが、基本的に変な治療方針を立てられていることは少ないと感じています。

むしろ、説明不足だったり、患者さんと先生のフィーリングが合わなくて、しっくりきていないことが多いのではないでしょうか。

車で1時間程度かかる距離を立て続けに2名の方がセカンドオピニオンで来院されたので、また書いてみました。

ということで、セカンドオピニオンの症例です。

神経の治療で近医に4〜5回ほど通っているが、腫れがひかなくて、今日は特に強く晴れて痛みも出ているとのことでした。

初回は明らかに膿がたまっていたので、歯は触らずに膿を出して終わり。

2回目では腫れも痛みも楽になったとのことで、マイクロスコープで問題の神経管を診察しました。

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矢印の部分ですが、明らかに除去すべき材料が残存しています(撮影時はすでにある程度お掃除した後なので、元はもっと残っていました…)

こういう感染物質が残っていると、どんなに消毒したり洗浄しても、基本的には解決しません。

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マイクロスコープで確認しながら感染物質を除去していきます。

感ではなく、実際に見ながら除去できるので、自分で処置していても以前とはまったくの別次元の治療だと感じます。

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大まかに除去すると、神経管の先(歯根の先端)から膿が上がってくるのが見えました。

さらに清掃・洗浄を繰り返し、膿が止まってからカルシウム系のお薬をしっかりつめて終了。

今後は経過を見つつ、他の部位の虫歯治療を進める予定です。

しかし、マイクロスコープもやっていて非常に楽しい治療です。

いままで見えなかったところが見えるというのは、歯科医師として新しいステージに進んだ気がします。