器具滅菌の院内研修会
以前記事にしたように、にじの森歯科クリニックでは器具の消毒滅菌に力を入れています。
リンク:歯科医院の舞台裏
患者さんには見えない部分ですが、医療機関としてきちんと行うべき業務です。
近年では歯科用ハンドピース(歯を削る機械)の使い回しが新聞記事になったりもしました。
厚生労働省も医院に対して設置すべきハンドピースの数量を基準設定し、届出義務を課しました。
ハンドピースの本数が増加すると、滅菌機械のキャパシティが不足するので、
滅菌機械(オートクレーブ)の追加設置が必要になります。
また通常の滅菌機械ではハンドピースの耐熱温度を超えてしまったり、滅菌性能不足になることが多いので、
専用滅菌機を設置する必要があります。
今度は消毒滅菌のサイクルが増加するので、作業を行うスタッフの確保も必要になります。
滅菌回数が増えると、機械の故障・修理が増加するのでさらにコスト増となります。
医院によりますが、軽く100万円からの設備投資となりますので、なかなか大変ですね。
にじの森歯科クリニックでは以前からちょこちょこ買い揃えてきたので、あまり大変ではありませんでした。
ただ、増えていく器具・機械の取り扱いや、新人教育を繰り返す中で、
改めて院内で統一した消毒滅菌の知識・技術・ルールを作りたいと思いました。
3月12日に一時休診し、院内で消毒滅菌セミナーを開催しました。
トータルサポートOTAの太田先生にご来院いただき、改めてハンドピースの知識、メンテナンスと管理について講義と実習を行いました。
「患者さんに感染をさせないために」
「スタッフが感染しないために」
「器具機材を正しいコンディションで使用できるように」
熱い講義をしていただきました。
治療技術系のセミナーは医院によっては取り入れるところもあると思いますが、
こういう間接業務的なセミナーこそ、意識して力を入れるべき分野だと思っています。
今後も定期的に開催するセミナーとなります。
4月からもフリーランス歯科衛生士の講師に院内セミナーを依頼しています。
歯石とり、口腔清掃(PMTC)、検査と指導など、外部講師によるスタンダードな知識・技術を取り入れていきたいと思います。
4月から3名の新入社員を迎えます。
より良い歯科医療を提供できるよう、医院一同研鑽を重ねてまいります。
にじの森歯科クリニック 096−339−8118