こどもの反対咬合を短期間でなおす矯正治療2

前回の記事に続いて、反対咬合の症例です。

おなじく小学校低学年の患者さん。

前歯が反対に噛み込み始めてしまいました(向かって左側、右側も直撃してすり減りそうです)

前歯の永久歯が後ろから生えてきて、乳歯を抜歯して経過観察していましたが反対の噛み合わせになってきました。

自然な改善は期待できないので、ご相談して治療開始となりました。

小学校低学年は反対咬合の好発時期

ちょうど前歯が生えかわる小学校1〜2年生くらいでよく発生します。

原因としては、

・前歯がなかなか抜けなかった

・乳歯を抜くのを長期間嫌がって避けた

・悪い癖がある(指しゃぶり、唇を咬む、寝相など)

・歯医者に通う習慣がなかった

などなど、いろいろな可能性があります。

低年齢の反対咬合は短期間ですばやく解決しよう

永久歯の前歯が反対に噛み込んでしまうと、自然な改善は期待できないと考えています。

下方からみた状態、経過観察をつづけると上下前歯がお互いにすり減るかもしれません。

むしろ経過観察ではその後の噛み合わせがどんどんずれていくように感じます。

治療はかんたんで短期間なので、さっくりと治療開始ししてしまうのがおすすめです。

特に小学生になると友達づきあいが広がり、自分のルックスにも注目し始める時期です。

ネガティブなコンプレックスは少ない方がよいでしょう。

1〜2歯の反対咬合ならリンガルアーチで治療

前回と同じく、オーソドックスな「リンガルアーチ」を使用しました。

スタンダードな矯正治療装置「リンガルアーチ」、単純な咬合で違和感も少ないです。

細いバネワイヤーで前方へやさしく押してあげます。

適切なポジションを維持できるよう、前歯の裏側にコンポジットレジンでひっかかりボタンを付与しています。

ボタンは装置除去時にかんたんにとることができます。

さて、今回はどう変化するでしょうか?

短期間でこどもの負担も小さく解決

今回も2週間程度で改善がみられました。

前歯の位置関係が正しくなりました!じつは下前歯の並びもよくなっています。

はっきりと改善したことがわかります。

お母様も喜ばれましたが、本人もうれしいですよね。

治療前後の比較です、改善がわかりやすいですね。
装置のバネワイヤーが伸びて、歯並びのアーチがなだらかな弧を描いています。
前歯の前後関係が修正されて、下前歯が整列、上下の正中もより改善していますね。

念の為1ヶ月くらい経過観察し、後戻りや不具合がないことを確認して装置を撤去しました。

毎回ですが、治療期間が短いので驚かれ、喜んでいただけます。

こどもの反対咬合は早期対応、短期治療がおすすめ

同じような単純な1〜2歯の反対咬合であれば、同様の治療方法になることが多いです。

できれば放置はしないように説明しています。

院長の性格的に、まず説明を希望されるかを確認して、希望されなければあっさり引き下がります(笑)

説明をご希望の場合のみ、説明の時間予約をとります。

同じような症例で治療を説明しても、ご両親が経過観察を希望されることもあります。

大抵の場合は自然改善しませんので、小学校高学年や中学生になって再度相談され、治療費用や治療期間が大きくなってしまいます(1期矯正治療や成人矯正のステージに上がってしまいます)

噛み合わせもどんどんずれていきますので、場合により当院フォローできず、矯正専門医をご紹介するケースもあります。

治療期間:1〜2ヶ月程度が目安

治療費用:7.5万円(税込8.25万円)

ご注意:診査、診断によっては同じような治療方法にならない可能性がありますので、詳しくは受診時にご相談させていただきます。

治療お申し込み方法:お電話にて「こどもの歯並びを相談したい」とお伝えいただき、受診予約をお願いします。

にじの森こども歯科クリニックの小児矯正治療ページ

小児矯正

予約電話番号 096−339−8118