審美治療は材料の問題なのか?

歯科の保険治療と自費治療の違いってご存じですか?

保険治療というのは、

「生活するために最低限度の質で、全国一律料金で、保険ルールで定められた材料で、提供される治療」

ですので、

「自分の歯のように自然な歯を取り戻したい」

「遠慮なく、ホルモンを噛んで味わいたい」

「奥歯がなくなったけど、入れ歯じゃない方法で歯を取り戻したい」

というような希望には、保険治療では応えられないことがあります。

こういった前提で、では奥歯の虫歯を、なんとか美しく修復したいと希望されたとします。

保険治療では、奥歯の大きめの虫歯では、基本的に銀の詰め物で決まりです(問答無用!)

ここで、セラミックやハイブリッドなどの白い詰め物を選択肢として提示されます。

知っておいてほしいこと。

大切なのは材料だけではありません。

PICT1466.jpg

上の写真ですが、2つの矢印。

どちらのほうがキレイに見えますか?

同じくらいですか?

右の青矢印は他院で治療されたセラミックインレー。

左のオレンジ矢印はにじの森歯科クリニックで治療したハイブリッドインレー。

治療費もかなり違ったそうです(当院ハイブリッドインレーのほうが半額近い…)

ここで大切なのは、自費治療の金額は、単純に材料費や詰め物(かぶせもの)の原価で決まるわけではないということです。

ドクターを始めとする、病院の時間や設備。

ドクターと歯科技工士の技術料。

治療後の保証など。

治療費の中には、いろんなコストが含まれています。

自費治療を申し込むことは、ただセラミックを買うってことではないのです。

セラミックを使用した、自然できちんと噛めて、長持ちする治療結果を買うのです。

ちなみに、今回治療したオレンジ矢印の歯にも、同時に治療したらしいセラミックインレーが装着されていましたが…

セットが不適切(浮いていた…)で、しみるなどの症状が出ていたので治療しました。

材料の違いだけではないのです。

セラミックを使えばキレイになるわけではないのです。

治療費が高ければ良い治療、でもないのです…。

さて、こうやって、自分の治療のハードルを上げていくんですね…(自爆行為ですね)

あ、今回はたまたま上手くいった写真を載せただけですからね!