前歯の外科処置のリカバリー治療

今回はちょっとヘビーな患者さんです。

以前にも紹介しましたが、他院で前歯の神経の治療がうまくいかず、外科処置をしたものの、再発を繰り返しているとのことでした。

２つの歯科医院で、合計３回の外科処置を受けたそうです。

違和感が取れないどころか、常に歯茎が腫れている状態で、本当にお困りになって来院されました。

再再再再治療（もっと？）で、外科処置のために歯の根も短くなっていました。

リカバリー治療の成功率は高くはないかもしれないことを正直に説明し、ご了承を頂いてマイクロスコープで外科処置を行いました。

手術中の画像は載せません（笑）

すべての処置が完了した写真です。

ぱっと見は、どこをどう治療したのかわからないのではないでしょうか？

マイクロスコープで外科処置（歯根端切除術、MTAセメント逆根管充填）を行い、オールセラミックで歯を作りました。

こうやってみると、左の前歯の歯茎に痛々しい傷が残っています。

繰り返した外科処置の傷跡です。

腫れも違和感も消失し、歯の動揺もなくなりました。

歯茎の位置がふぞろいですが、ご本人的にはOKとのことで、このまま。

治療中は歯茎がもっと下がるかもと心配していたのですが、うまくいきました。

実際にはこの歯茎の調整も可能ですが、今回はご希望により行いませんでした。

本当にご苦労をされていて、最後の頼みとご来院されたので、よい結果を出せて良かったです。

今後もしっかりとアフターフォローをしていきます！