インプラント治療完成

ある患者さんのインプラント治療が一段落しましたので報告します。

そもそもの来院のきっかけは、他院にて

「虫歯があるので、削ってセラミックを被せましょう」

と言われ、セカンドオピニオンが目的でした。

結果的には、虫歯ではなく、ただの着色(茶渋)でした。

レントゲンでも何の異常もありませんでした…

さらに、最近自費治療したゴールドのブリッジやインプラント治療に問題が見つかりました。

CT検査などで歯の破折が3つも(!)見つかり、自覚症状もあったので抜歯としました。

銀歯を外してから写真撮影し、破折が確かにあることを確認してもらいながら抜歯。

そのままインプラントを設置しました。

インプラントの定着を待つ間にマイクロスコープで神経管の再治療などを行いました。

非常に理解のある患者さんで、衛生士さんの指導をしっかり守っていただき、最終的には文句の付けようがないほどの衛生状態になられました☆

これには私も感心しました。

PICT0487.jpg

処置後の写真です。

青矢印がインプラントです。

赤矢印は他院でのインプラントで、金属部分が露出してきているのが気になります。

PICT0488.jpg

こちらも青矢印がインプラント。

赤矢印がその他の再治療を行った部分です。

あと気になるのは、前歯の3本のセラミック冠の歯ぐきに炎症があることです。

見た目はとてもきれいなセラミックですが、おそらく歯と歯ぐきとの適合が悪いのだろうと思います。

ここの適合を合わせるのは歯科医師の責任です。

半端な仕事は数月〜数年後に悪い結果として見えてきます。

実は、お子さんもご紹介いただいて予防管理をさせていただいています。

ですが、10代のお子さんのお口の中に1本あたり2〜3万円かかったという自費治療のセラミック詰め物が十数本…

全てがことごとく不適合…(素人でも見ればわかるほど)

本当に必要な治療だったのかな?なんでこんなにお金を払ったのに長持ちしないのかな?と疑問に思います。

私も経営者ですし、利益を上げたい気持ちはわかりますが、一番大切なプライドの部分をなくしてしまっているのかな?と思いました。

反面教師にして、自分も気を引き締めて行こうと思います。