金属床義歯
開業して初めて作った義歯です。
作らせていただいて6ヶ月目の検診にご来院いただきました。
少しだけ咬み合わせがずれていたのを修正。
ご本人的には特に問題なかったらしく、よく咬めているとのことでしたが、修正後はさらに良くなったとおっしゃいました。
下顎の金属床義歯です。
下の前歯の裏側に沿うようにメタルフレームを設計しています。
この形だと、金属のクラスプ(フックの部分)だけに頼るのではなく、残りの歯全体で咬み合わせの力を受けることができます。
メリットとして、力の受け止めがしっかりとすることと、舌の感覚が良い(段差がなく、金属床なので薄い)ことが上げられます。
この患者さんは元々の義歯の咬み合わせが低く、食事を食べづらく、滑舌も悪く、肩こりがひどいとのことでした。
元の義歯を修正した日から、食事が劇的に食べやすくなったとのことで、表情が若返られました。
1週間後に来院された時には、
「食事がおいしくなり、肩こりがなくなった!」
とおっしゃられました。
さらに金属床義歯に作り替え、滑舌が良くなられました。
装着感が良くなったことで、さらに喜んでいただけました。
義歯治療はドクターの咬み合わせに対する理解度がダイレクトに治療結果に現れます。
なので、上手くいかなかったときは使ってもらえもしません。
今回は半年の経過を診させていただき、成功かなと自己評価しています。