こどもの反対咬合(受け口)の実例 早期矯正治療
夏休みに特にご相談が多い「こどもの反対咬合」について、連続で症例をご提示します。
ネット検索するといろいろな治療方法が出てくると思います。
親としては悩むところですよね。
低年齢の反対咬合はスタンダードな方法で早期治療
6歳くらいまでの軽度の反対咬合であれば難しい治療は不要です。
スタンダードで実績の多い治療方法で無理なく治療しましょう。
ただし、骨格性(遺伝性)が疑われる場合は歯科医師とよく相談し、場合によっては専門医の受診がお勧めな場合があります。
にじの森歯科クリニックでは、診断により骨格性(遺伝性)の反対咬合が疑われる場合は、対応可能な歯科矯正治療専門医をご紹介できます。
無駄な治療で時間やお金が無駄にならないようにしています。
まずは相談にご来院ください。
矯正歯科治療前の状態
4歳のこども、典型的な反対咬合です。
以前から下顎を前に出す癖があったとのことで、母親が気がついたらこうなっていました。
あわててにじの森歯科クリニックを受診されました。
下顎を無理やり前に出すようにして噛んでいます。
こうしないと食事が噛めません。
とても顎が疲れる噛みかたですが、本人は慣れてしまっています。
このままでは下顎が前に出る方向に成長してしまう恐れがあります。
初回受診日に診断、簡単な説明を行いました。
2回目の受診で資料を用いた詳しい説明を行い、治療をご希望されました。
3回目の受診でレントゲンや写真撮影、治療計画用の模型作成を行い、治療開始しました。
反対咬合の衛生状態
にじの森歯科クリニックでは矯正治療中も口腔衛生指導やフッ素塗布を継続して行います。
ただ歯並びをきれいにするだけではなく、清潔に維持できることが大切です。
追加料金はかかりません。
磨き残しの汚れやむし歯菌を赤く染め出しました。
前に出ている下顎に多く残っていますね。
矯正歯科治療後の状態
とてもキレイに治りました。
治療期間は標準の12ヶ月でした。
今回はお母様が非常に協力的で、歯並び自体は3ヶ月目くらいで改善しました。
下顎の安定、口呼吸の改善、咀嚼指導など後戻り防止のために標準の期間で装着継続しました。
ご本人が毎回笑顔で通院されていたのが印象的です。
治療前後の比較です。
①前歯の着色が減っている
口呼吸が改善したので、前歯が乾燥して汚れがつくことが減りました。
歯磨きが上手になったことも一因です。
②上前歯の間に隙間が生まれてきた
反対咬合が改善されて、押さえ込まれていた上顎が成長してきています。
上前歯の生え替わりは、永久歯は1.5~2倍くらいのサイズアップになりますので、すきっぱでないと並びません。
とても重要な改善点です。
③舌や唾液が見えなくなった
お気づきになられましたでしょうか?
治療前は舌の位置がわるく、歯の隙間から舌や唾液がもれてきています。
治療後は舌の位置が改善し、写真写りがとても良くなっていますね。
訓練の効果です。
このように、こどもの矯正歯科治療は単純に歯並びだけを診るのではなく、お口の衛生面や機能面を視る必要もあります。
この症例について
治療名:早期矯正治療
治療期間:12ヶ月
治療費用:8.25万円(税込)
※お子様の状態により治療方法、治療期間が異なる場合があります。年齢や歯並びの悪さにより、早期矯正治療ではなく1期矯正治療が必要になる場合があります。詳しくは受診時にご相談ください。
保定期間とアフターケア
矯正治療後は一般的に「保定期間」という歯並びの後戻りを防止するための維持期間を設定します。
今回のような低年齢児の反対咬合治療では、約12ヶ月の治療そのものに保定に相当する効果(機能的保定)を持たせていますので、特別な保定装置は不要なことがほとんどです。
歯科医師からみて不安な場合は、無料で機能訓練を追加することがあります。
いずれにしても、所定の治療期間が終わった後は大きな労力や金銭的負担はございません。
子供医療券の範囲での口腔衛生管理や口腔機能管理へ移行します。
まとめ;こどもの反対咬合の相談はにじの森歯科クリニックへ
こどもの反対咬合は、適切な診断と治療で解決できる問題です。
今回の事例のように、比較的かんたんに治療できることが多くあります。
保護者の満足もそうですが、なによりこども本人が毎回笑顔で通院できることがうれしいです。
こどもの歯並びに不安を感じられたら、お気軽ににじの森歯科クリニックまでご相談ください。
ご相談予約は「こどもの歯並びのことで相談したい」とお伝えください。
電話予約:096-339-8118
参考ブログ:4歳こどもの反対咬合治療
https://nizinomori.com/uncategorized/2115/