歯周病治療

患者さんと一緒に二人三脚で治療します

歯周病の原因をご存じですか?

日本人が歯を失う原因の約40%は歯周病です(次に虫歯が約30%と続きます)。一般に「歯周病」「歯槽膿漏」などと言いますが、どういう病気で、どうしてなるのかご存知でしょうか?

歯周病の原因

大まかに説明しますと、

  1. 食べ物が歯に付着する
  2. 歯磨きで磨き残す
  3. 細菌が感染して増殖する
  4. 歯ぐきが腫れる
  5. 唾液のなかのカルシウムやリンが混ざって石のように固くなる(歯石)
  6. ザラザラの歯石が足場になって、さらに細菌が増殖する
  7. さらに歯ぐきが腫れる
  8. 歯ぐきの炎症反応で、歯を支える骨が吸収される
  9. 歯がぐらついてくる

歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれるくらい、痛みなどの症状が少ないことが多いです。そのため、軽視されて放置されることが多いと思われます。

治療は患者さんと二人三脚役割分担が大切です!

原因である細菌の磨き残しと歯石を除去します。よく「歯石取りをしましょう!」「歯磨きの仕方を見直しましょう!」と言われるのは、原因(細菌)除去のためです。

歯石は徐々に付着しますので、患者さん本人は気づいていないこともあります。歯石を取りつつ、根本的な原因である磨き残し(ばい菌のかたまり!)のないように、ご自宅でのセルフケア(歯磨きや歯間ブラシなど)を見直していただきます。

担当の歯科衛生士がしっかりと指導いたします。歯周病の治療は衛生士が歯石を除去するだけでは不十分です。患者さんがお家でもしっかりとセルフケアができる必要があります。

歯石取りと歯磨き指導は衛生士の担当、お家でのセルフケアは患者さんの担当なのです。この役割分担ができないと、思うように治療の成果が出なかったり、しばらくして症状がぶり返すことになります。

超音波器具による精密な歯石取り

にじの森歯科クリニックはすべての診療室に国産の超音波器具(NSK製)を設置しています。歯科特有の「キーーーン」という音がありません。

「衛生士さんにガリガリ・キーーーーンとやられるのが苦手だった」という患者さんにもご好評頂いています。

パワーも設定が幅広く、固い歯石も容易に除去できます。患者さんにも、術者にもやさしい器具です。

初診時の状態。黒い歯石がたくさん付いていて、歯ぐきが赤く腫れていますね。

見える範囲で歯ぐきの外側の歯石を取りました。まだ歯ぐきの赤みと腫れが残っているのが分かります。

歯ぐきの内側に隠れた歯石を除去しました。1回の来院につき3〜6歯ずつ、丁寧に処置を行いました。歯ぐきはきれいなピンク色になり、ひきしまった健康な状態を取り戻しました。初めの写真と比較すると、歯ぐきがどれだけ腫れていたのかが分かります。

メンテナンスで維持する

数回の治療を通じて健康な状態を取り戻したら、今後はその状態を維持しなければいけません。メンテナンスを怠って再発させたら、今までの苦労が水の泡ですよね。

予防歯科の項目でも述べますが、”再発 → 治療”を繰り返すのと、定期的なメンテナンスで健康を維持するのでは、コスト(時間、労力、お金、そして気持ち)的に大きな違いがあります。

にじの森歯科クリニックでは、予防に力を入れていただく方が有利だと考えています。